グレードのススメ
今日、生徒サン達の先月のヤマハグレードの結果を受け取った。グレードの結果・・・といわれてもピンと来ない方が多いことと思いますので、少し説明させていただきます。
音楽の能力というのは、楽器を演奏する力のことだけを指すのでは無いことはご周知のことと思います。では、音楽力を高めるために、演奏力の他にはどんな力を求められるのかというと・・・
まずは音を聴く力。聴こえてくるメロディや、和音を正確に再現または書き取る力のことです。この力はどんな音楽をする人にとってもとても重要な力です。人間は4~5歳のころが最も耳の良い時期であるといわれています。そのころにしっかりした音感教育を受けると絶対音感がつきますが、その時期を逃すと絶対音感は持てません。(相対音感を持つことはできるのですが)
次に、読譜力。楽譜とは、音楽を伝える暗号のようなもので、その中から音呈、リズム、さらには強弱、表情・・・などを読み取らなければならないわけですから、これはできるようになるためにはある程度の努力が必要です。けれども努力しだいでどんどん伸ばすことができる力です。
そして、和声の力。いわゆる伴奏付けですが、これは聴く力に音楽理論をプラスしたような内容で、メロディを十分に感じ、自然なハーモニーをつける力なのです。少々音楽的センスも必要になってきますが、これも努力しだいでかなり上達することができます。
まだまだいろんな力があるのですが、ヤマハ学習者グレードで求められる力とは大まかに言うと、このようになります。これらをバランスよく学び、さらに力を発展させてほしくて、私の教室ではほとんどの生徒さん達にヤマハグレードをお勧めしているのです。曲を演奏する力にプラスしてこれだけのことをできるようになるのは、なかなか大変なことなのですが、皆さん本当にそれぞれのペースで良く頑張ってハードルを乗り越えていってくれています。まさに、やればできる!のです(*^。^*)
さて、今日もらった結果・・・モチロンめでたく全員合格でしたよ。それも、なかなかの好成績で(^^♪ 音楽を始める年齢も、音楽に対する考え方も一人一人違うわけですから”○年生だから△級じゃないと!”なんていうことは考えなくて良いと思っています。けれども、同じ”合格”であっても、今持っている力全てを出しきってつかむ合格であって欲しいと思っています。終わった後に、”頑張ってよかった”と達成感が残るような~。そんなことを繰り返していくうちに心が育ち、更には音楽好きを育てていけるといいな・・・というのが私の願い。ちなみに、グレードは学習者だけのものではないのですよ。指導者には”指導者グレード”というものがあり、とってもハードな内容のグレードもあるのです。(私なんかはもう随分長い間ご無沙汰しております)
おやっ!? 考えてみたら、次の日曜日もまた、グレードじゃないか!! 次回も3人の生徒さんたちがチャレンジするんだった・・・みんな~頑張ってねっ (^_^;)!!
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