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2009年9月18日 (金)

芸術とはなんぞや

今日は、jet(全日本エレクトーン指導者協会)の定例会。 またまたアレンジコンペの季節がやってまいりましたので、アレンジのノウハウを再確認。遠く名古屋から来てくださったT先生がアレンジの考え方について熱く語ってくださいました。

ピアノ譜の原曲からオーケストラをイメージしてアレンジ作っていくプロセスを見せていただく。今日はモーツァルトの”キラキラ星変奏曲”が、見事にオーケストラに変身しちゃっていて、ただただ感動。 私が、エレクトーンでやりたいことはこれだ!と思いましたの。

エレクトーンという楽器は、ある一曲を弾こうと思ったら、まず音を考え、作るという作業から始まるのが本来の姿なのですけれど、近頃はパソコンや店頭で気軽に音楽データを購入してチャチャッと弾く、っていうのがフツーのことになってしまいました。市販のものを使えば誰だってお気軽に弾けるようになっちゃうから楽しい~ そりゃ、そうよね。考えたり悩んだりする手間が省けるわけだから。・・・でも、それって誰が弾いても同じ風に聴こえる、個性も何もない。これって音楽なのかもしれないけど・・・芸術かどうかと言われると、考えてしまう。音楽に、リズムや拍子、調などのルールはあるけれど、表現にきまりとか正解はないと思う。1曲の中でも自分が思うことを表現していくのが音楽なのではないかしら??      そんなことから、私はサウンドフォーラムみたいな自分でゼロから創るイベントを生徒さんに勧めてきた訳です。 市販のデータは、あくまでも例やお手本として使い、頼りすぎちゃいけないと、いつも思っております。

さて、生徒サンが自分でアレンジを作って弾けるようになり、一つの作品として仕上げるまでには本当に多くのプロセスがあります。多くの手間と時間がかかりますので、私なんかは本当に1からあーして、こーして・・・という風に指図(本来指導であるべき)しまくります。その結果、その子の中に持っていたその子らしさとはかけ離れたものになってしまった~という経験も山ほどあります。

そんなことがレッスンの現場では多く起こることからか、今年サウンドフォーラムは大きく様変わりするんです。素晴らしいものを作ろうと、目標を高く持つことも大切ではあるけれど、いつも常に自分で創り、考えることを重視する方向にいくのですって。なるほど、いつも自分の表現を追求しなさい~ってことかな? 当然迷うことも、行き詰ることもでしょうけれど、それを乗り越えて自立していってもらわなきゃね。芸術ってそんなものよね 

今日の発見・・・ 私は、アレンジのみならず、日頃のレッスンでもあれこれ引っ張りすぎるのかな・・・と思った。生徒サンの中にじ~んわり何かが湧いてくると信じてじっと我慢して待つことも、時には大切なことだね。

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