ちょっと素敵な話
暑かった7月末のある日、携帯に一本の電話。お相手は男性。
お話を聴くと、約2ヶ月後に迫ったご自身の結婚披露宴の席で、奥さまのためにピアノ演奏のサプライズを贈りたいとのこと。とってもロマンチックで羨ましいお話でしょう?
すぐにレッスンを始めることになったのですが、彼はなんと音符が読めない(けれどリズムは読める)。右手と左手の指を自由に動かせない。ピアノを弾く指もおぼつかなくて・・・という状態 全ての音符にフリガナをふり、まずは片手ずつの練習から始まりましたの。披露宴までの期間があまりないので、いつも不安な気持ちでいっぱいでしたの。
ところが、毎週レッスンに来られる度にめきめきと力をつけ、披露宴を数日後に控えた今で
は楽しそうにラクラク弾けるまでに成長されましたの。すごい!!さすが愛の力は只者ではないらしい
今日はその披露宴会場でリハーサル兼練習。なんと楽譜も読めなかったこの生徒サンが、ピアノのコンディションによってタッチまでコントロールできるようになったのです。普段のお仕事の傍らで、きっと睡眠時間も削り、なんとか時間を作って弾かれたのでしょうね。当日の演奏も頑張って欲しいものです。健闘祈る!!
こんな生徒サンはこれまでにも数名お目にかかってきました。これからの人生のパートナーへ心の誓いの演奏、これまで愛情かけて育ててくれたご両親への感謝の気持ちを込めた演奏・・・ ひとりひとりに何かしらちっちゃなドラマがありました~。今こうやって、音楽を通して出会えたことにも感謝です。共に音楽を作り上げていく経験はとても貴重でした。
数日後の結婚式では心のこもった素晴らしい演奏が期待できるかな・・・
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